工芸品 / 平安
- 奈良県
-
平安
- 鋳銅鍍金。鈷の中央の鋒は高く突出し、周の四爪は逆刺おだやかながら鋭い張りのある形を示す。握の蓮弁飾の蕊は魚子鏨を用い、弁は三条の線で強く約し、鬼目は大きく作り形は引き締まる。鈴身は肩をなだらかに胴から裾にかけてはゆったりと開いた形で、肩と裾に二線づつ二条の線を挽き刻み出すほか、口縁近くに一線を引く。鈴内中央上部には鉄鐶を鋳ぐるみ、鈴と同質の舌を吊り下げる。
- 総高18.2
鈷長5.9 鈷張5.0
握長5.0 握径(鬼目)2.5
鈴身長7.3
口径7.9 口唇厚0.9
舌長4.0 舌径1.7 (㎝)
- 1口
- 奈良国立博物館 奈良県奈良市登大路町50
- 重文指定年月日:19610217
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人細見美術財団
- 国宝・重要文化財(美術品)
簡素な器形の中に、厳しく引き締まった高雅な趣を示す。平安時代の特色がよく表れた遺品。