梵鐘 ぼんしょう

工芸品 / 奈良

  • 滋賀県
  • 奈良
  • 1口
  • 滋賀県蒲生郡竜王町大字川守
  • 重文指定年月日:19750612
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 竜王寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

撞座は簡素な蓮華形で、その鐘身における位置は後世のものに比して高い。竜頭の方向とその位置は直交して古式である。笠形は二条の圏縁を笠形と同心円にめぐらし、上下二段に分けている。乳は簡単な円錐形頭円筒形。口縁部は二条の圏縁のみめぐらして駒の爪をつくらない等から、奈良梵鐘の形式を踏むが、寺伝によると宝亀八年(七七七)小野時兼の寄進といい、一条天皇よりは龍寿鐘殿の勅額を賜わって、霊鐘として尊崇された。竜頭を白布で巻いて人の目にふれさせなかったのは、竜神すなわち雨神としての霊験あらたかということからであった。

梵鐘

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