吾妻古墳 あずまこふん

史跡 古墳

  • 栃木県
  • 栃木市大光寺町
    下都賀郡壬生町
  • 指定年月日:19700722
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

 栃木県の平野部を南北に貫流する小倉川と、黒川・姿川にはさまれた細長い台地上にある前方後円墳である。墳丘の長軸は南北方向をとり、前方部は南に向いている。長軸の長さは約90メートル、後円部の直径は約45メートル、高さ約8メートルで、前方部と後円部の高さはほぼ等しい。
 江戸時代末期に前方部前面が崩され、石材を取り去ったとの所伝があるが、内部主体が破壊されたものではないであろう。墳丘の表面には葺石や埴輪片が認められる。本古墳の特徴は、墳丘が、ほぼ似た平面形をなした幅広い土壇上に設けられている点であり、この土壇の周囲が幅約20メートル、深さ3メートルの巨大な空濠によって囲まれている点である。保存状態はきわめて良く、本地方における古墳時代後期の代表的古墳である。

吾妻古墳

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