歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 平安
『時明集』は平安時代中期の官人讃岐守時明が時の女房らと交した和歌を集めたもので、撰者は未詳である。本帖はその平安時代の古写本で、綴葉装、濃淡取合わせた茶あるいは朽葉色の色紙十四丁を存し、中に飛雲銀箔散らし、銀箔散らし、雲母引きの装飾紙六丁を交えている。ただし現状は第一丁と第十四丁を除き、他は丁ごとに切離され、各紙相剥ぎされ裏打されて、大和装仮綴にされている。本文の筆致は流麗典雅で、院政初期の書写と認められる。『時明集』の現存唯一の古写本で、江戸時代書写の桂宮本の親本でもある。
素性集(色紙)
法華経〈(色紙金銀箔散)/〉
貫之集〈第五残巻、第八/(村雲切本)〉