太刀〈銘来国俊/永仁五年三月一日〉 たち〈めいらいくにとし/えいにんごねんさんがつついたち〉

工芸品 / 鎌倉

  • 来国俊
  • 鎌倉 / 1297
  • 鎬造、庵棟、腰反踏張りあり、鍛小板目、刃寄柾こころあり、地沸え、刃文細直に小乱交じり、匂深小足入り、小沸つき、砂流ごころあり。帽子浅く湾れて尖りごころに返り、掃き掛けこころあり。表鎬地に棒樋、側に連樋と腰に護摩箸を刻し、その上に二文字の痕跡あり。裏鎬地に棒樋、側に連樋と腰に梵字と素剣を刻す。
  • 刃長101.4  反2.4(㎝)
  • 1口
  • 重文指定年月日:19311214
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 国宝・重要文化財(美術品)

来国俊の稀に見る大作で、地刃ともに無理なく仕上げて充実した技量を見せる。本太刀は、阿蘇惟澄の子、惟武の用いたものとして同家に伝来し「蛍丸」と号して名高い。付属する鉄鎺も精巧な製作で、同時代を下らないものとみられる。

太刀〈銘来国俊/永仁五年三月一日〉

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