六軒町のサイカチの木 ろっけんちょうのさいかちのき

天然記念物 植物

  • 千葉県
  • 樹高 7m82㎝
    主幹胸高(1.2m)周囲 3m93㎝
    枝下高 2m60㎝
    根元高20㎝の周囲 4m93㎝
    枝張  東2.20m、西4.70m、南2.43m、北1.80m

    六軒町のサイカチの木は,JR内房線館山駅から中央公園に向かう道,館山市図書館の50m手前の十字路の塀際に立ち,幹の大半が市道に露出している。樹高は7.82mで,胸高(1.2m)の幹回り3.93m,根回り4.93m,枝張は,東2.20m,西4.70m,南2.43m,北1.80mの大きさである。
    幹は,地際から3.5mほどの高さまで,落雷によるものと伝えられる大きな空洞があるが,内部の炭化が心材の腐朽を防いでいる。また,下部の大枝が損傷し,上部の大枝に枯枝があるほか,中央から下部の中枝に枯枝が認められるが,幹の南東部に発達したカルス(癒合組織)が形成されていて,樹勢を保っている。
    この木の持ち主である高山家の資料に,「樹齢千年」の記述がある。また,元禄16(1703)年の元禄地震で津波が襲った際,人々はこの木に登って命を救われたという伝承が残っている。明治時代には,「オカマの腰掛け」(サルノコシカケか)が多数着生し,リュウマチの治療薬としてもてはやされたというが,現在キノコ類の付着は全くみられない。また,サイカチの木は,2本あったうちの1本が,大正12(1923)年の関東大震災の時に倒れたと伝えられ,サイカチの幹で作られた火鉢が残されている。
  • 千葉県館山市北条1754番地
  • 館山市指定
    指定年月日:20130226
  • 記念物

六軒町のサイカチの木

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