妙音院のオハツキラッパイチョウ
みょうおんいんのおはつきらっぱいちょう
天然記念物 植物
- 千葉県
- (1) 形状・寸法
樹高 およそ21m
主幹胸高(1.2m)周囲 2m65㎝
枝下高 4m80㎝
根元高20㎝の周囲 3m20㎝
枝張 東6.80m、西8.10m、南8.70m、北7.70m
(2) 説明
妙音院は寺伝によると天正7(1579)年に紀州高野山の直轄別院として里見氏の発願により開山された歴史ある寺院である。本堂を取り巻く一山全体に四国霊場を遷した「安房高野山八十八ヶ所霊場」があることでも知られている。
妙音院のイチョウは、境内の南東側、山門の上、鐘楼堂の脇に立っている。樹高はおよそ21mで、胸高(1.2m)の幹回り2.65m、根回り3.20m、枝張は、東6.80m、西8.10m、南8.70m、北7.70mの大きさである。寺院にはおよそ百年前に撮影された写真が残っており、その時点でもかなりの太さがあることから樹齢は200年ほどではないかと関係者は推測している。戦災で鐘楼堂が焼けたとき幹の北側が焼けて損傷したが、現在はその痕跡がわからないほど回復し、樹勢は旺盛である。
2010年の秋、寺院の近親者によりオハツキイチョウが発見され、千葉県中央博物館の専門家チームを招いてオハツキイチョウであることを確認し、さらにラッパ状の葉も確認した。寺院ではオハツキラッパイチョウの発見を何かの知らせと受け取り、本堂の再建をしたという。オハツキイチョウはその年によって数に多少があり必ずしも多いとは言えないがラッパイチョウは毎年安定的にみられ、強風で落ちた枝からも確認されている。妙音院のラッパイチョウはラッパの口径が1~1.5㎝、ラッパの長さが3㎝前後、葉柄が3~4cmで細長い形状であることが特徴的である。
- 千葉県館山市上真倉1689番地
- 館山市指定
指定年月日:20180827
- 宗教法人 妙音院
代表役員 福岡宥璋
- 記念物