工芸品 / 安土・桃山
- 東京都
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桃山
- 素地は灰白色の堅牢な半磁質で、半面に青緑色を帯びた透明性の自然釉がかかっている。釉薬のかかった部分には細密な貫入があり、こげ、ふりもの、鉄釉のたれなど、変化に富む。器形は縁がわずかに反り、太い頸に四角の耳が一双付き、頸のつけ根がくびれ、胴の張った袋形、底は平だが窯でのゆがみがひどいため後ろに足二つを貼付している。胴に太緯窯割れがいくつかあり、豪快な作行に一層の強さをそえている。
- 高21.0 口径15.7 底径18.5 (㎝)
- 1口
- 東京都世田谷区上野毛3-9-25
- 重文指定年月日:19550622
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 東急株式会社
- 国宝・重要文化財(美術品)
伊賀藩主藤堂家の宝物とされていたもので、伊賀のうちでも古来やかましいものである。胴が張り、太い頸をつけた重厚な形に緑色の自然釉がかかった豪快な作行を示している。もとは古田織部の添状があったが、関東大震災の時、被災し、箱・添状は焼失したと伝えられている。