S46-12-009大谷古墳.txt: 大谷古墳は、和泉山脈の南麓にのびる比高約30メートルの尾根上にある。墳丘は全長約70メートル、後円部の径約40メートル、同高さ約9.5メートル、前方部の幅約40メートル、同高さ約9メートルの南西向き前方後円墳で、周囲には円筒埴輪列がめぐっている。昭和32年に発掘調査が実施され、主体部は後円部中央にうがった墓壙中に組み合わせ式の石棺を納めたものであることが判明した。その棺内外からは、武具・武器・農工具・装身具・馬具等の副葬品が出土しているが、特に馬甲を中心とした遺物には大陸系色彩の濃厚な点が注目される。