九条袈裟〈田相薄茶地四葉花文顕紋紗/条葉紺地四葉花折枝文顕紋紗〉 くじょうけさ〈でんそううすちゃじしようかもんけんもんしゃ/じょうようこんじしようかおりえだもんけんもんしゃ〉

工芸品 染織 / 江戸

  • 愛知県
  • 南宋~元
  • 中央部が狭く、左右の丈が長い九条袈裟。台裂の上に縁、条葉、角帖を重ねて縫い合わせ、田相部を作る。田相部に三本捩りの薄茶地顕紋紗を用いる。文様は、中心に卍字を置いた四葉花文を互の目に表す。田相部以外の部分には、三本捩りの紺地顕紋紗を用いる。文様は、中心に円を置いた四葉花文と花折枝文を交互に表す。紐座には紅紐を付す。袈裟の裏に、薄茶地平絹を縫い合わせる。
  • 縦137.0  横349.5  (㎝)
  • 1領
  • 一宮市大和町妙興寺2390番地
  • 重文指定年月日:20140821
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 妙興寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

田相に薄茶地四葉花文顕,紋紗、条葉に紺地四葉花折枝文顕紋紗を用いた九条仕立ての袈裟。南宋~元時代の絹織物の特徴を顕著に示しており、染織史上貴重である。袈裟裏地の墨書や妙興寺文書から南浦紹明(1235~1308)所用と伝え、南浦紹明の頂相に描かれた袈裟と本袈裟との関連性が認められる例としても資料的価値が高い。

九条袈裟〈田相薄茶地四葉花文顕紋紗/条葉紺地四葉花折枝文顕紋紗〉

ページトップへ