九条袈裟〈田相黄地桐竹鳳凰麒麟文綾/条葉薄茶地二重蔓牡丹唐草文綾〉
くじょうけさ〈でんそうきじきりたけほうおうきりんもんあや/じょうよううすしゃじふたえづるぼたんからくさもんあや〉
工芸品 染織 / 南北朝
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南北朝
- 中央部が狭く、左右の丈が長い九条袈裟。台裂の上に縁、条葉、角帖を重ねて縫い合わせ、田相部を作る。田相部と環座に黄地桐竹鳳凰麒麟文綾(経三枚綾地緯六枚綾文)を用いる。条葉と角帖、紐座は、二重蔓牡丹唐草文綾(経六枚綾地緯六枚綾文)を用いる。紐座には黄紐を付し、環座には象牙円形環を付す。
- 縦158.0 横375.0 (㎝)
- 1領
- 重文指定年月日:20140821
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 個人
- 国宝・重要文化財(美術品)
田相に黄地桐竹鳳凰麒麟文綾、条葉に薄茶地二重蔓牡丹唐草文綾を用いた九条仕立ての袈裟。妙興寺開山滅宗宗興(1310~82)所用と伝える。公家装束に用いられる固地綾、かつ天皇の位袍に用いられる桐竹鳳凰麒麟文様の裂を袈裟にした希有な例で、遺例が極めて少ない中世の有職織物として非常に重要である。