銚子塚古墳 ちょうしづかこふん

史跡 古墳

  • 佐賀県
  • 佐賀市金立町
  • 指定年月日:19780311
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

S52-12-043銚子塚古墳.txt: 銚子塚古墳は、佐賀平野の北部、背振山系の一峰である金立山の南山麓の平地に造営された前方後円墳である。周辺には、肥前国府跡推定地・肥前国分寺跡、帯隈山神護石があり、この地域の性格を示している。
 古墳は西向きの前方後円墳で、全長96メートル、後円部径58メートル、前方部の最大幅33メートル・高さ4メートル、後円部の高さ8メートルを測る大規模なもので、前方部が狭長低平な平面形を示し、典型的な柄鏡式を呈している。幅11〜28メートルの周濠が全体をめぐっているが、前方部の濠は、一部谷地形をとり込む。墳丘は現状でみると、二段築成で葺石が散在する。墳輪はみとめられていないが、数個体分の壺形土器が後円部から前方部への斜面部分で採集されている。この壺形土器は、屈折した口縁部、直立した頸部を持ち、球形の胴部で、底部は尖低に近く、穿孔されている古式の土師器である。
 本古墳は、佐賀県下において、第二の規模をもつ整正なものであり、5世紀前半ごろに属する重要な古墳とされている。

銚子塚古墳

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