布勢古墳 ふせこふん

史跡 古墳

  • 鳥取県
  • 鳥取市布勢
  • 指定年月日:19741223
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

S50-1-008布勢古墳.txt: 鳥取平野の西部にある湖山池の周辺には、銅鐸出土地、古墳、中世の山名氏に係る天神山城跡等各種の遺跡があり、豊かな歴史的景観を呈している。
 布勢古墳は、この湖山池の東岸にのぞむ比高約30メートルの独立丘陵上に造営された前方後円墳で、昭和48年に樹木を伐り払った時、はじめてその整った墳形が確認された。
 古墳は、狭長な前方部を西に向け、全長約60メートル、後円部は直径29メートル、頂部の平坦面は直径14メートル、前方部は幅約21メートルであり、傾斜地に構築されているため、後円部と前方部の高さは地山から同じく約50メートルをはかるが、比高差は約2メートルある。周濠や段状の築成は認められない。前方部周辺から埴輪片が採集されている。内部主体は未発掘であるが、墳形や立地から、古式に属する古墳とみられる。
 布勢古墳は、鳥取県東部にある大型古墳の一つであり、この地方の古墳時代の推移を知る上で重要なものである。

布勢古墳

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