肩衝茶入 銘松屋  かたつきちゃいれ まつや

工芸品 陶磁 /  

  • 福州窯系
  • ふくしゅうようけい
  • 中国
  • 南宋〜元時代
  • 高7.7㎝ 口径4.6㎝ 底径4.7㎝
  • 一口
  • 東京都港区南青山6-5-45
  • 根津美術館
  • 重要文化財

肩衝茶入としては、やや背が低いが、それがかえって堂々とした風格のある姿にしている。黒褐色の地釉に茶釉が流れ景色となっている。この茶入はもと松本珠報(しゅほう)が所持していたので、松本とも称されている。のちに奈良の松屋の所持するところとなり、松屋肩衝と称され、徐煕(じょき)筆の白鷺図、存星(ぞんせい)の長盆とともに松屋三名物のひとつとして伝わった。松屋から複数の大坂商人の手を経て、島津家に渡り、昭和3年の島津家入札において根津嘉一郎が落札したものである。仕覆(しふく)4点、羽田盆が添っている。

肩衝茶入 銘松屋  かたつきちゃいれ まつや
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