胴箔地松藤模様縫箔 どうはくじまつふじもようぬいはく

工芸品 染織 / 江戸

  • 江戸時代中~後期(刺繍のアップリケ部分は桃山時代) / 18-19世紀
  • 胴箔地(繻子地)
  • 丈147.0cm 裄69.5cm
  • 1領
  • 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
  • 公益財団法人鍋島報效会

縫箔は能装束の一種で、刺繍と金銀の摺箔で模様をあらわした小袖をさす。主に女性役に用いられ、袖を通さず腰巻にして水衣や長絹などの上着を着る場合が多く、貴族や童子などの着付にも用いられる。この縫箔は、裾から立ち上がる松樹に大振りの藤が咲き誇る、大胆な模様構成である。黒繻子地に模様を刺繍したものを切り抜いて本体に縫い付け、肩山の空間を埋めるために藤の葉や蔓を刺繍している。模様の周囲には白糸の蛇腹伏(撚糸による縁取り)をまわす。松樹の幹は紫・浅葱・萌葱の色糸で縫い分けており、このような表現は桃山風とされる。

胴箔地松藤模様縫箔 どうはくじまつふじもようぬいはく

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