友禅訪問着「雲表に咲く」 ゆうぜんほうもんぎ「うんぴょうにさく」

工芸技術 染織 / 昭和以降

  • 田島比呂子  (1922~)
  • たじま ひろし
  • 平成12 / 2000
  • 友禅
  • 丈173.0  裄68.6
  • 1領
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 第47回日本伝統工芸展
  • 国(文化庁)

 友禅は、防染糊を効果的に駆使して絵画的に表現する染色技法。
 「友禅訪問着「雲表に咲く」」は、題材としてチベット地区の高地に咲く高山植物を扱い、友禅という染色技術の華麗な表現力を追求した作品である。作者は、実際に中国四川省まで出向いて標高4.400メートルの山岳地帯で取材し、その成果を同作品の意匠に取り入れた。作品に描かれた草花は、高度差による形態の変化も考慮して配置されているという。技法的には、糯糊による堰出し友禅技法を駆使。さらに、草と石の周囲と花の部分の輪郭線、葉脈等には糸目、雲の部分等には叩きによる友禅の技法が使われている。

友禅訪問着「雲表に咲く」 ゆうぜんほうもんぎ「うんぴょうにさく」
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