刺繍訪問着「和」 ししゅうほうもんぎ「やまと」

工芸技術 染織 / 昭和以降

  • 福田喜重  (1932~)
  • ふくだ きじゅう
  • 平成17 / 2005
  • 刺繍
  • 丈177.5  裄67.0
  • 1領
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 第52回日本伝統工芸展
  • 国(文化庁)

 「雪月花」を主題にした作品である。
 絹地は、引き染めによる地染めを行い、それに暈かしを入れている。その絹地に、桜の花の輪郭は駒繍の技法を使って、赤いうるし糸と金糸で線を描く。桜の花弁の中は刺繍、雪は菅繍といくつかの技法を駆使して表現している。
 作者の作風の特徴は、大きな空間を持った、大胆な構図にあり、かつ、現代の生活空間の中での「用の美」を目指す点にあるが、本作品は、伝統的な技法を踏まえた、作者の特徴をよく示す作品となっている。

刺繍訪問着「和」 ししゅうほうもんぎ「やまと」

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