その他の美術 書 / 江戸
長州藩士周布政之助らが結成した「嚶鳴社」の名称の由来を示す書。右から「嚶其鳴矣」(嚶〈おう〉としてそれ鳴く)と読み、友人同士が仲よく語り合うことを意味する。揮毫者の公卿三条実万は実美の父。周布政之助は、書物の解釈に力点を置く明倫館の学風に満足せず、弘化3年(1846)北条瀬兵衛ら同志とともに時事を討論する結社をつくった。その後、周布らは公卿の正親町三条実愛に命名を依頼し、安政5年正式に嚶鳴社と称する。嚶鳴社の主要メンバーは、のちに尊攘派を形成した。
文久三年八月十九日未明七卿妙法院宸殿ヲ出テ将サニ長州ニ奔ラントスル図
有栖川宮外菊花紋官軍指揮旗題字
有栖川宮熾仁、三条実美、毛利元徳
前原一誠書簡
前原一誠