愛知県朝日遺跡出土品 あいちけんあさひいせきしゅつどひん

考古資料 / 弥生

  • 愛知県
  • 弥生時代
  • 一括
  • 愛知県清須市朝日貝塚1番地
  • 重文指定年月日:20120906
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 愛知県
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本件は、愛知県朝日(あさひ)遺跡から出土した弥生時代を中心とする出土品の一括である。
 土器・土製品には、装飾性に富む赤彩土器や円窓付土器など東海地方に特徴的な資料が数多く含まれる。木器・木製品は鍬・鋤・斧柄など農工具のほか、容器、武器・武具、祭祀具など多彩である。石器・石製品は打製石鏃・尖頭器などの武器、磨製石斧をはじめとする生活用具、勾玉・管玉などの装身具があり、翡翠・緑色凝灰岩を用いた玉作り関連資料も含まれる。金属製品には銅鐸、銅鏃、巴形銅器、筒形銅製品、銅鏡・鉄斧など多彩な製品がある。銅鐸は集落南端に埋納された状態で出土し、青銅器埋納と集落との関係が把握できる重要な出土例である。骨角牙貝製品は、やす・銛・釣針などの狩猟・漁労具、簪、垂飾など精緻な加工を施した装飾品、縫針、紡錘車などの紡織具があり、未製品を含む製作関連資料も充実している。また、卜骨などの祭祀具も含まれる。
 以上、本件は東海地方を代表する弥生時代の大規模集落の出土品一括として、弥生時代の多様な生業、生産・流通の様相、精神生活を復元するうえで極めて重要な資料である。

愛知県朝日遺跡出土品

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