工芸品 金工 / 室町
本堂に安置される大型の6面は、不動明王像及び二童子像、宝塔などを鏡面の中心に据えたものである。明徳3年(1392)から文安4年(1447)の年紀のほか、施主、大工を始めとする施入銘が、裏面には墨書、または表に線刻にて表される。また、現在護摩堂に安置される御正体群には、隣接する地主明神への施入を墨書した1面も含まれており、中世を通じて比叡山麓における天台系寺院の歴史、ならびに神仏習合としての信仰の一形態を知る上で貴重な一群である。
大神宮御正体
金銅山王十社御正体
御正体