伊達家印章
附 印譜(四十四通) だてけいんしょう
つけたり いんぷ(よんじゅうよんつう)

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 安土・桃山 江戸

  • 宮城県
  • 安土桃山時代~江戸時代
  • 127顆
  • 宮城県仙台市青葉区川内26
  • 重文指定年月日:20200930
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 仙台市
  • 国宝・重要文化財(美術品)

伊達家印章は旧仙台藩主伊達家に伝来した印章である。現在、仙台市博物館所蔵で伊達家で使用された印章約二六〇顆のうち、今回指定したのは初代藩主政宗以降、五代藩主吉村を除いて、歴代一二人の藩主の使用が明確な印章一二七顆である。内訳は政宗四顆以下、忠宗一顆、綱宗四顆、綱村九顆、宗村一七顆、重村二二顆、斉村三二顆、周宗一顆、斉宗一三顆、斉義七顆、斉邦一顆、慶邦一一顆などであり、ほかに忠宗あるいは綱宗が用いた印章五顆がある。
 印章の材質は木、象牙、石を用い、真鍮のものもある。印面の文字は、氏姓名、幼名、軒号、堂号や本人の唐名の官職名のほか、漢詩、歴史書、四書五経などの一節がある。一顆で上下二面刻、三面刻なども多くあり、サイコロ状の六面刻もある。
 形状は、数顆一組の入子状となっているものや鈕への彫り物も特徴的なものがある。用途としては、文書や書画のほか、道具類への押印に使用された。文書では歴代藩主が領地朱印状に捺す公印があり、伝馬状や蔵元への証文に捺されるものもある。政宗の印章「藤原氏」は、政宗黒印状として多くが伝馬手形用だが、慶長遣欧使節が携えた政宗の親書に朱印として用いられた特異な例もある。印面の篆刻者には、世に能書家として知られた人や名篆刻家のほか、仙台藩士も多く含まれている。
 このように、一大名家の印章が歴代藩主について多く残され、かつ内容が公印私印の多種多様な印章にわたる例は珍しく、江戸時代における印章史、篆刻史の研究上、価値が高い。

伊達家印章<br />
 附 印譜(四十四通)

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