絵画 日本画 / 南北朝
本図は、水墨画により描かれた山中に坐す地蔵菩薩と十王を描いたものである。地蔵菩薩は二重の円光背を負って蓮台上に坐し、右手に錫杖を執り、左手は足上に置く。水墨画の描法から本図は南北朝時代の作とみなされる。本図は、浅井長政とお市の方との間に生まれた浅井三姉妹のひとりで、関ヶ原合戦後若狭を支配した京極高次の正室であったお初の方(常高院)の念持仏であったと伝えられ、夢のお告げにより侍女に命じて後瀬山の愛宕神社に寄進されたものという。
絹本著色 地蔵十王図
未詳
絹本著色円観像
絹本著色地蔵十王像