唐
上下に瑞花、左右に向き合う鸞鳥を表わし、後者は嘴にリボンをくわえる。いずれも中国の想像上の花鳥文で、瑞祥を意味し、とくに隋・唐代以降、工芸に盛んに表わされた。八花形の鏡胎と、それまでの神獣文様で背面全体を埋め尽くすような図様から、本品のごとく余白を大きくとった文様表現に変わるのも唐代の鏡からである。
花枝禽獣鏡
海獣葡萄鏡
瑞花双鳥八稜鏡