唐
やや内傾する幅広の周縁と、一段低い背面を界圏で内・外区に分けるのは隋代からの鏡胎形式であるが、文様は写実的な花枝文や禽獣文を余白をとりつつ配置する唐代ならではの表現法となっている。この鏡式の早い例に開元二年(七一四)紀年墓出土のものが知られ、本品はそれよりやや新しいが、八世紀の中唐を降ることはない。
海獣葡萄鏡
唐草双鸞走獣八稜鏡
瑞花双鸞八花鏡