曜卿@ようけい@・叔卿@しゅくけい@・春卿@しゅんけい@の李氏三兄弟の事跡を記し、各自の墓の改葬を伝える石碑で、西安碑林博物館に現存します。李陽冰@りようひょう@の篆書は、均質な細身の線で、曲線がより多く用いられ、筆画の配置など文字の組み立て方が実に緻密です。
李陽冰@りようひょう@は秦時代の李斯@りし@とともに「二李」と並称される篆書の大家で、碑文や題額の書を数多く手がけ、その書法は清時代に至るまで長らく規範として学ばれました。唐時代玄宗期の前後には、李陽冰のほか尹元凱@いんげんがい@や瞿令問@くれいもん@ら、篆書を善くする者が輩出しました。(六人部克典氏執筆)