狂言面 尼 きょうげんめん あま

彫刻 / 江戸

垂れ下がった目、ゆがんだ鼻、大半抜け落ちてわずかに残った歯など滑稽【こっけい】な表情である。面裏に「尼/團松打」と金泥【きんでい】で記す。『泣尼【なきあま】』に用いられた面だろう。欲の深い坊主から泣き役を頼まれて布施の分け前にあずかるという尼である。

狂言面 尼

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