能面 泥眼 のうめん でいがん

彫刻

  • 江戸時代 18~19世紀
  • 木造彩色
  • 縦21.0 横13.8 高6.8 重134.0g
  • 1面

中年の女面。髪の乱れたおくれ毛と、白目と歯先に金泥を塗っているところから、この面が鬼神の性格をもった面であることがわかる。「海士」の龍女や「当麻(たえま)」の菩薩、「葵上」の生霊や「鉄輪(かなわ)」の復讐に燃える女などに使われる。この面は、金春家伝来の河内印の泥眼(東京国立博物館所蔵・17世紀)や出目洞水作の泥眼(大倉集古館所蔵・17-18世紀)に系統が近いが、額のボリュームが大きく、前歯が目立ち、下唇が厚くめくれるなどの特徴は通例から外れる。

能面 泥眼

ページトップへ