絵画 / 江戸
室町時代の画僧・雪舟の肖像画で、江戸時代初期の萩藩絵師・雲谷等益(1591~1644)の代表作として知られる作例である。使用印から等益晩年の作とみられ、等益が次男・等爾(1615~1671)に付与し、等益没後に等爾が大徳寺185世・玉舟宗璠(1600~1668)の賛を得た可能性が指摘される。雪舟末流として江戸時代を通じ独特の存在感を示し続けた雲谷派にとって、画祖・雪舟の肖像画には特別な意味があったはずで、本作はその一端を示す好資料としても高く評価される。
紙本墨画淡彩四季山水図〈雲谷等益筆/(雪舟作副本)〉
雲谷等益
絹本著色惟松円融像〈雲谷等顔筆/〉
雲谷等顔
絹本著色地蔵十王像