考古資料 / 旧石器
本石器群は、最終氷期最寒冷期の相模川河畔に構築された住居状遺構に、原産地が多地域にわたる黒曜石の素材剥片を主体とした原料が持ち込まれ、尖頭器を中心とした石器製作が繰り返し行われたことにより形成されたものであり、当該期を代表する石器群であることとともに、旧石器時代後半という我が国最古といわれる建物跡である住居状遺構から出土したという点で、そこで行われた旧石器時代の人々の活動や他地域との交流、生活の仕組み等を解き明かす上で欠くことのできない学術的に貴重な資料である。
田名向原遺跡
上白井西伊熊遺跡出土品一括
東山紺野遺跡出土の黒曜石製石器