大名茶人として名高い松平治郷(不昧、一七五一~一八一八)がプロデユースした三十個揃いの薄茶器のひとつ。面取部分に細い糸目を挽いて透き漆で仕上げているのが洒落ている。蓋裏に不昧の花押(サイン)がある。貝塚の肥料商、廣海家に伝わった茶道具である。
全4枚中 4枚表示
黒漆塗棗 宗旦在判
連珠文漆絵中棗 不昧好 狩野典信下絵 不昧在判
一閑張中小棗及び袋 松平不昧在判