文治元年(一一八五)後白河法皇(一一二七―九二)が、鳥羽法皇(一一〇三―五六)の意志をついで神護寺に寄進した一切経。紺紙の表紙に金銀泥で宝相華唐草文が描かれ、左上隅に匡郭を作ってその内に金泥で外題が書かれる。見返し絵は釈迦説法図で、巻首経題下に「神護寺」の朱印が捺される。
大智度論(神護寺経)
紺紙金字大方等頂王経(神護寺経)
黒漆神護寺経櫃