黒漆神護寺経櫃 コクシツジンゴジキョウビツ

  • 平安時代 後期 ・12世紀
  • 縦38cm:横49.8cm:高 27.5cm
  • 1合

鳥羽法皇の発願により文治元年(一一八五)に後白河法皇が神護寺に奉納した一切経をかつて納めていた経櫃。同寺には同様の櫃が四十五合現存し、経巻、経帙とともに国の重要文化財に指定されている。被せ蓋造りで微かに胴を張った姿は平安時代後期の特色である。左右両側面の朱漆銘により、本作品が第二十一合めの櫃で、華厳経八十巻本のうち六十巻を収納していたことがわかる。

黒漆神護寺経櫃 コクシツジンゴジキョウビツ
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