絵画 / 安土・桃山
左隻に財宝を満載して日本の港に来航した西洋風の大型帆船、右隻に上陸したカピタン一行が市中を行進して教会を訪れる様子を描いた、いわゆる「南蛮屛風」の一例である。慶長14年(1609)に徳川家康が駿府に創設した来迎院英長寺に家康寄進の品として伝来した。絵師は明確ではないものの、桃山時代特有のおおらかな雰囲気を伝えており、後続の作例に与えた影響も大きい。近世の南蛮屛風の中でも初期作のひとつに数えられる重要な作例である。
紙本金地著色南蛮人渡来図〈/六曲屏風〉
紙本著色世界図〈/八曲屛風〉
紙本金地著色南蛮人渡来図〈狩野内膳筆/六曲屏風〉
狩野内膳