千秋萬歳磚 センシュウバンザイセン

考古資料

  • 漢時代 後漢
  • 一辺37cm:厚5cm
  • 1面

中国後漢代につくられたとみられる平面正方形の磚(レンガ)である。外側には複線鋸歯文をめぐらしている。内側には方位をあらわす四神、すなわち南の朱雀・北の玄武・東の青龍・西の白虎を各辺に配置し、上側には「千秋萬歳」、下側には「長楽未央」という吉祥句(めでたいことば)を記している。
四神は後漢代の銅鏡や高句麗時代の古墳壁画、明日香村の高松塚古墳の壁画などにも見られる図像である。また「千秋」と「萬歳」とが人頭鳥身の霊獣の図像で表現される例が中国六朝時代の画像磚や高句麗の古墳壁画などに見られる。

千秋萬歳磚

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