悉雲大底 シッタンダイテイ

  • 平安時代 後期 ・12世紀
  • 縦25.4cm:横15.8cm
  • 1帖

『梵字形音義』と同じく温泉房明覚(一〇五六~?)が、応徳元年(一〇八四)に記した悉曇学(梵字研究)の著作。本書は書写奥書に「仁平元年(一一五一)の十二月廿六日に仁和寺の光房で書写した」とある。石川県金沢市出身の松本文三郎は著書『先徳の芳躅』(一九四四)の中で、「余と其の郷貫を同じくする」として同郷の温泉寺住僧明覚について論じているが、そこには「著者蔵」として本書の写真が掲載されている。

悉雲大底

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