当麻曼荼羅厨子 たいままんだらずし

工芸品 / 平安

  • 平安
  • 本厨子は当麻曼荼羅堂内陣の寛元元年新造の螺鈿装須弥壇上に安置した木造漆塗長六角形の二重基壇、軸身、寄棟造屋蓋よりなる高大な厨子で、正面に絹本浄土曼荼羅図、背面に板絵浄土曼荼羅図(裏板曼荼羅)を安置する。
  • 厨子:総高5.01 身径3.98 身奥行1.33
        下成基壇高 0.31 同基壇長径5.52 同基壇奥行1.90
        上成基壇高朝0.21
        屋蓋高0.34 屋蓋長径5.94 屋蓋奥行2.34
        正面扉高3.40 扉総幅3.74  (m)
    裏板曼荼羅:縦399.4 横40.6.6 厚9.1 (㎝)
  • 1基
  • 重文指定年月日:19610427
    国宝指定年月日:19610427
    登録年月日:
  • 當麻寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

従来この厨子は扉の銘文により、仁治三年(1242)の造立とみられていたが、二重基壇の格狭間の形状に古い様式が認められるほか、各部に金銀泥絵文様が描かれ、屋根軒板裏には金平脱技法による文様が発見され、柱金具の山水文様、上成基壇の框角金具の透彫文様などと併せてみても、平安時代をくだらない意匠技法共に優れた作である。また、裏板曼荼羅については、板面に貼り付けられた本紙が、延宝年間に再び剥離されたが、完全には離れず、板面上の諸所に綴れの断片を遺しており、これを厨子本尊として安置しているものである。

当麻曼荼羅厨子

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