太刀〈銘友成作/〉 たち〈めいともなりさく〉

工芸品 / 平安

  • 友成
  • 平安
  • 鎬造、庵棟、越反り高く踏張りあり。鋒中。鍛小板目肌よく約み、地沸細かにつき、乱映りかすかに立つ。刃文、浅く湾れごころの中直刃に小乱交じり、小丁子足よく入り、表に大きく腰刃を焼き、総体に匂口締まりごころに小沸よくつく。帽子は湾れて先小丸。表裏に棒樋を掻き流す。茎生ぶ。先入山形、鑢浅い勝手下がり、目釘孔二、中一つ銅埋め、目釘孔の上平らに大振りの三字銘。
  • 身長79.4 反り3.0 元幅3.0 先幅1.9 鋒長2.9 茎長19.7 (㎝)
  • 1口
  • 重文指定年月日:19140417
    国宝指定年月日:19521122
    登録年月日:
  • 厳島神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

古備前友成の作。友成は永延の頃から鎌倉時代にかけて同名数工あったと思われる。本太刀は刃文が古備前の特徴である小乱れではなく、直刃を主調として匂口がやや締まった出来であり、友成の中ではやや時代が下がるものと考えられる。
保存がよく、地刃の出来が優れている。

太刀〈銘友成作/〉

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