菱作打刀〈中身無銘/〉
ひしつくりうちがたな〈なかみむめい〉
工芸品 / 南北朝
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南北朝 / 1385(奉納)
- 柄鞘 黒漆四つ目花菱紋散。
総金具 冑金、縁、覆輪、筒金、口金、鞘筒金、鐺j長覆輪、山金地、銀小縁。
冑金、鞘筒金、鐺、柄、鞘の覆輪に四つ目花菱紋金象嵌がある。
指目貫、座金、花菱紋透彫鍍銀。栗形銀竹節形丸彫。
鐔 倒卵形、山金地板金金覆輪。
大切羽 小切羽 各々一枚ずつ鍍金。
鎺鍍金、表裏に梵字の毛彫がある。
- 総長72.7 鞘長52.4 柄長20.3 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19560628
国宝指定年月日:19560628
登録年月日:
- 春日大社
- 国宝・重要文化財(美術品)
付属する箱の蓋裏の奉納銘によって、菱作打刀と呼ばれていたこと、至徳二年に前参議葉室長宗の奉納によるものであることが分かる。
室町時代に流行する打刀の先駆をなすものである。総じて製作が優れ、意匠も見るべきものが多い。