石山寺本堂 いしやまでらほんどう

建造物 宗教建築 / 平安

  • 滋賀県
  • 平安後期 / 1096、1602(礼堂)
  • 本堂 桁行七間、梁間四間
    相の間 桁行一間、梁間七間
    礼堂 懸造、桁行九間、梁間四間
    本堂及び礼堂 寄棟造、両棟を相の間の屋根でつなぎ礼堂の棟をこえて
    破風をつくる、総檜皮葺
  • 1棟
  • 滋賀県大津市石山寺
  • 重文指定年月日:18981228
    国宝指定年月日:19521122
  • 石山寺
  • 国宝

石山寺本堂 一棟

 石山寺の創立は古く、造東大寺司(東大寺造営を司る長官)の下部組織である石山院所によって整備された。本堂は天平宝字五年から六年(七六一~七六二)にかけて拡張され、桁行七丈、梁間四丈となった。その後承暦二年(一〇七八)に焼失、永長元年(一〇九六)に再建された。これが現在の本堂であるが、その規模は天平宝字当時のものとほぼ等しい。本堂の前には一間通りの相の間をへだてて礼堂がある。相の間と礼堂も、現在とほぼ同様の規模のものが古くから存在していたが、現在の建築は慶長七年(一六〇二)に建て替えられたものである。
 本堂は桁行七間、梁間四間、寄棟造で、組物は平三斗の比較的簡単なもので、せいの高い斗など、平安時代の特徴を表し、全体に木割太く、堂々とした感がある。礼堂は桁行九間、梁間四間で、地形によって高い懸造となっている。また屋根は寄棟造であるが、本堂との間には、棟を前後にした相の間の屋根をかけ、その前後が礼堂の棟をこえて破風をつくっているなど、外観に変化が与えられている。
 
【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

石山寺本堂

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