絵画 / 安土・桃山
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桃山
- 一双
- 重文指定年月日:19770611
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人細見美術財団
- 国宝・重要文化財(美術品)
本屏風は豊臣秀吉が文禄三年(一五九三)五十七歳の春、吉野に観桜の宴を催した光景を表わしたもので、画面は俯瞰的な構図で統一され、各対象は小さく繊細に描かれ、群集は動的に表情豊かに表わされる。その描写には狩野派や土佐派などの特色が混合してみられるが、秀吉の吉野観桜の事蹟を記念する作例であるとともに慶長期(一五九六~一六一四)初め頃の製作になる初期風俗画の遺例としても貴重である。