木造金剛力士立像
もくぞうこんごうりきしりゅうぞう
彫刻 / 平安
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平安
- 2躯
- 重文指定年月日:19800606
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 財賀寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
細身で穏やかな体勢の像容は長承三年(一一三四)作の京都・醍醐寺【だいごじ】金剛力士像(重文)に近いが、面貌の一種ユーモラスな明るい表情に古様をとどめ、肢体の構成がゆったりとして大きく、温雅な肉取りのうちによく自然のさまを捉えるなど、大らかな作風は、醍醐寺像をやや遡る十一世紀後半の制作を思わせる。檜材の寄木造【よせぎづくり】で、頭体の大略を正中線と体側で矧ぐ四材から彫成し、深い内刳りを施す。