金襴手透彫花鳥文仙盞瓶
きんらんでつかしぼりかちょうもんせんさんへい
工芸品 / 明
- 東京都
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明
- 素地は白磁質で透明釉をかける。器形は細い注ぎ口と把手をつけた胴の扁平な仙盞瓶。文様は口部に蕉葉文をめぐらし、頸部には瓔珞文と木工形に赤く塗りつぶした窓を配し、その下に鋸歯文帯をめぐらす。胴の両側面には牡丹、竹に二羽の孔雀の文様を透彫し、黄彩をかけて更に金箔を焼き付けた心葉形の貼付文を飾り、その他の部分は白地に赤の七宝繋の地文で埋め、要所に白抜き、縁枠取りの四稜形の窓を配して、中に牡丹文を描く。注口と把手は赤く塗りつめ、金彩を施した跡がある。さらに注口の付け根に龍頭、把手付け根に如意頭文を表す。
- 高通蓋28.2 胴径13.6 (㎝)
- 1口
- 東京都世田谷区上野毛3-9-25
- 重文指定年月日:19520329
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 東急株式会社
- 国宝・重要文化財(美術品)
本瓶は完好の名品として良く知られている。作行優れ、絵付も豪華であるが、特に胴に細密な牡丹双鶴文の透彫を貼付し、また蓋も伴う点は珍しい。