金襴手六角瓢形花生 きんらんでろっかくひさごがたはないけ

工芸品 / 

  • 京都府
  • 素地は純白に近い磁質で、透明性のわずかに青みを帯びた白釉が比較的厚くかかり、前面に上絵付の赤、緑、黄、金で豪華な金襴手独特の文様を施す。器形は胴を六角にした瓢形の花生。口辺は赤字に金彩で連葉文を描き、その下に白地に赤の雷文帯を廻らす。上胴は、六方に白地赤彩の籠目文地に緑彩で円を描き、その中を赤く塗りつぶして金彩で「萬」「寿」の二字を三つづつ交互に書く。瓢形のくびれた部分は、赤地に金彩で唐花唐草文を描き、下胴の肩には白地に緑白色の花弁文帯を廻らす。下胴六方は白地赤彩の花菱地に緑で円を描き、これを赤く塗りつぶしてその上に金彩で唐花唐草文を描いてある。裾に赤地に白の忍冬文帯を廻らし、畳付は無釉。底裏は無地無銘。
  • 高27.9 口径2.3 胴径14.5 底径8.2 (㎝)
  • 1口
  • 京都府京都市東山区茶屋町527
  • 重文指定年月日:19560628
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人荏原畠山記念文化財団
  • 国宝・重要文化財(美術品)

金襴手瓢形花生は、古来茶人の特に珍重しているものであるが、本花生は賦彩や文様が優れ、金彩の保存も良い名作である。

金襴手六角瓢形花生

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