刀〈銘於南紀重国造之/〉
かたな〈めいなんきにてしげくにこれをつくる〉
工芸品 / 江戸
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南紀重国
- 東京都
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江戸
- 鎬造、庵棟、やや反り高く、中鋒延びこころとなる。鍛小板目肌最もよく約み、地沸よくつき冴える。刃文浅く湾れて小互の目交じり、匂深く沸よくつき足入り、僅かに砂流かかり、金筋ところどころに、総体に匂口明るく冴える。帽子僅かに乱れ込み、先小丸。彫りもの表裏に棒樋、丸留。茎生ぶ、先浅い栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。
- 身長73.0 反2.4 鋒長4.2 茎長19.8 (㎝)
- 1口
- 台東区上野公園13-9
- 重文指定年月日:19591218
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 文化庁
- 国宝・重要文化財(美術品)
南紀重国の傑作である。初代重国は、文殊四郎、のち九郎三郎といい、駿府において徳川家康に仕え、のち紀伊徳川家の抱え工となる。重国の作風には郷の義弘に私淑した豪壮華麗な作と、伝統的な大和尻懸風の出来との両様があるが、この刀は前者である。
本作は、幅の広い刀身に鍛えも精錬で刃文は匂深く、地刃の出来がすぐれ、健全である。紀州徳川家に伝来し、幕末期に大阪において紀伊中納言茂承より将軍家に献上されたものとされる。伝来確かな新刀の優品であり、かつ保存状態もよい貴重な遺品である。