根曽古墳群 ねそこふんぐん

史跡 古墳

  • 長崎県
  • 対馬市美津島町
  • 指定年月日:19760224
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

S50-12-055[[根曽]ねそ]古墳群.txt: 対馬の中央、東岸に[[鶏知]けち]浦がある。その北を限る岬の東端には、稜線上に3基の前方後円墳と2基の円墳からなる根曽古墳群がある。
 第1号古墳は、最高所に位置し積石塚の前方後円墳であり、全長約30メートル、前方部長さ12.3メートル、幅5.5メートル、高さ1メートル、後円部は径14.5メートルであり、前方部より2.5メートル高い。後円部には主軸と平行して板石石室があり鉄鏃・刀・碧玉製管玉が発見されている。第2号古墳も積石塚の前方後円墳であり全長35メートルを測る。墳形をよくとどめ後円部中央に板石石室、前方部くびれ部にも積石石室がみられる。第4号古墳も積石の前方後円墳であるが破壊がはげしい。第3号古墳は巨材を用いた板石横穴式石室であり、各壁を一枚石でつくる特異な構造をとる。第5号古墳は箱式石棺を伴う積石の円墳である。
 前方後円墳は対馬では本古墳群と、その対岸の鶴山古墳がそれかとされる以外にないだけに本古墳群はきわめて重要なものであり、系譜的な流れをもつ点や古墳文化の受容や導入を考える上に貴重な資料といえるであろう。

根曽古墳群

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