法隆寺東大門 ほうりゅうじとうだいもん

建造物 宗教建築 / 奈良

  • 奈良県
  • 奈良/710-793
  • 三間一戸八脚門、切妻造、本瓦葺
  • 1棟
  • 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
  • 重文指定年月日:19040218
    国宝指定年月日:19521122
  • 法隆寺
  • 国宝

法隆寺東大門 一棟

 法隆寺西院伽藍の東面築地に開く門で、これを抜けさらに東に進むと、夢殿を中心とする東院伽藍に達する。
 昭和九年に行われた解体修理のさい、部材から多くの番付墨書が発見され、それでみるともともとはおそらく南面していた門で、平安時代末ごろ現在地に移築されたことがされたことがわかった。もとの位置は明確ではないが、旧南大門に連なる寺域の南面築地で、現在の食堂・細殿の真南にあたる位置、つまり当時の大衆院の表門にあたるのではないかとする説が有力である。
 門の形式は、桁行を三間に分かち、棟通り中央間に扉を吊り、前後に八本の控柱を並べる一般的な八脚門である。しかし、細部をみると、随所に奈良時代の建築の特色を発揮していることがわかる。その一つに、内部の垂木をそのままみせ、しかも棟木を建物中央通りと前後の柱間中央通りとにそれぞれ一本ずつくばる、いわゆる三棟造にしていることがあげられる。同じく奈良時代の建立になる東大寺転害門もこの形式であるところから、これが当時の正統的手法であったと考えられる。
 そのほか、柱の上方に細まりのあること、肘木には上面の笹繰や木口の張り出しのあること、二重虹梁蟇股式の架構がのびやかでかつ古式であることなど、どれをとっても奈良時代の特色をよくみせており、同じ八脚門である室町時代の南大門と比べると、その差を明瞭にとらえることができる。

【引用文献】
『国宝大辞典(五)建造物』(講談社 一九八五)

法隆寺東大門

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