絵画 / 南北朝
本図は、太山一元【たいざんいちげん】(実相寺【じつそうじ】三世、一峰明一【いつぽうみんいつ】の法嗣【はつす】)に与えた乾峯士曇【けんぼうすどん】(一二八五~一三六一)の賛があり、士曇が文和五年(一三五六)関東下向以前、東福寺、南禅寺を歴住した頃のものと見られる。聖一国師像に一本を加うるのみならず通途の頂相と異なり、個性に富んだ描写と相まってきわめて珍重されるものである。 ちなみに士曇著賛画としては、良全筆白衣観音図(妙興寺)、騎獅文珠図(正木美術館)、藤原道家像(東福寺)などが知られている。
絹本著色応菴和尚像
絹本著色聖一国師像
絹本著色無為昭元像