金銅透彫尾長鳥唐草文華鬘 こんどうすかしぼりおながどりからくさもんけまん

工芸品 / 鎌倉

  • 奈良県
  • 鎌倉
  • 銅製鍍金。団扇形の華鬘で、宝法華唐草文を透彫りしている。頂辺から総角を垂下し、その左右に金銅打ち出しの向かい合う尾長鳥一対を地板に鋲止めしている。地板、総角、尾長鳥とも全体に毛彫りを施す。華鬘の周縁には金銅覆輪を廻らし、三点二点ずつの菱鋲を交互に十一箇所に打って飾りとし、頂辺には花先形猪目透かし二重座金に菊座を重ねて吊鐶座とし、切子頭鐶台を打ち、茄子形鐶をふしている。
  • 縦40.5㎝ 横64.1㎝
  • 1面
  • 奈良国立博物館 奈良県奈良市登大路町50
  • 重文指定年月日:19520719
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人細見美術財団
  • 国宝・重要文化財(美術品)

金銅透彫り華鬘には、中尊寺の国宝・金銅華鬘をはじめ、滋賀の長命寺のものなどが知られている。肩の高く張った形態、大らかで優美な文様、精緻な技法などは、中尊寺のものとともにこの種華鬘中の優品である。

金銅透彫尾長鳥唐草文華鬘

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