金銅透彫華鬘 こんどうすかしぼりけまん

工芸品 / 鎌倉

  • 鎌倉 / 1243
  • 金銅製、表裏同文、団扇形蓮唐草文の透彫の地板に、花入襷文毛彫入りの打出しの総角を中央に置き、左右に蓮華座状の種子(地蔵菩薩)を入れた円相を鋲留めする。周囲には覆輪を廻らし、三点二点宛の鋲で留める。中央総角の紐間には、塔身に種子(釈迦如来)を刻した打出しの五輪塔を据え、その下に魚子地に籠字で銘文を刻した銘板を鋲留めする。地板には打出し毛彫り入りの蓮華・蕾・葉を鋲留めする。円相は鍍銀鏡板に鍍金透彫種子を張り、鍍金覆輪を施す。吊り金具はかつ磨形打出しで、四花座を重ね、茄子鐶付きの切子頭鐶台を打つ。
  • 総高34.0 地板高31.6 幅35.8 五輪塔高7.0(㎝)
  • 1面
  • 重文指定年月日:19810609
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 長命寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

団扇形で地板に蓮唐草文を透彫し、中央に総角【あげまき】・五輪塔、左右に蓮華座上に地蔵菩薩の種子【しゆじ】を入れた円相を据えている。長命寺本堂内陣に飾られていたもので、形態・技法に力強さがある鎌倉時代の豪華な華鬘である。また寛元元年(一二四三)の年記は資料的にも貴重である。

金銅透彫華鬘

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