飛青磁花生 とびせいじはないけ

工芸品 /  

  • 大阪府
  • 南宋~元
  • 器形はふっくらとした胴を上方に向かってしぼり、わずかに開いて口とした瓶である。高台は大きく高く、きわめて丁寧に仕上げられている。素地は灰白色で堅く、全面にわっって青緑色の青磁釉が厚くかかり、よく融けて光沢のある美しい肌となる。高台の畳付部分のみ釉を剥ぎ、赤黒く焦げる。鉄斑文は胴に十三、口辺に五、高台に三を数えるが形は不定で、色も黒褐色から茶褐色まで変化がみられる。
  • 高27.3 胴径14.5 (㎝)
  • 1口
  • 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
  • 重文指定年月日:19410703
    国宝指定年月日:19520329
    登録年月日:
  • 大阪市
  • 国宝・重要文化財(美術品)

飛青磁は古くから茶人が珍重しているもので、釉面に点々と鉄斑文のある青磁をいう。本花生は飛青磁を代表する傑作として最も名高い。器形、作風から南宋~元代と見られ、古く日本に運ばれて伝世したと推定されている。江戸時代以降、大阪鴻池家に伝わり、飛青磁の随一として著名であった。

飛青磁花生

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